2011年3月12日に、九州新幹線が全線開通した。それに向けたカウントダウンプロジェクトとして展開したのが「今日の西郷どーん」。iPhone向けアプリとして無料のアプリを提供し、そのAR(拡張現実)機能を利用して、巨大な「西郷どーん」が画面上に現れるという企画を実施した。
スマートフォンをはじめとして、AR、Twitter、GPSなど比較的先進性の高い機能を活用しながらも、巨大なキャラクターが九州を横断するという、広く一般的な生活者にも馴染みやすい企画であり、歴史的なイベントにおいて、モバイルを的確に取り入れた点もグランプリに相応しい作品として評価された。
2011.3.12九州新幹線全線開業。
九州が一本につながり、新いステージへ加速する。
そんな歴史的な開業日までのカウントダウンを盛り上げる施策。
九州を舞台に、AR×GPS×Twitterを利用したビッグスケールなカウントダウンプロジェクトを企画。
開業日をゴールに、新幹線で一本に繋がる鹿児島、博多駅まで直線距離にして250km以上を全長50mの超巨大な西郷どーんが縦断する九州縦断プロジェクト。
縦断するのは、九州の偉人西郷隆盛をキャラクターにしたキャラクター「西郷どーん」。全長50mの西郷どーんを再現するために GPS×AR(拡張現実)技術を使ったiPhoneアプリを開発。iPoneをかざすと、超巨大なAR西郷どーんをみることができ、撮影し、目撃写真・目撃情報をツイートできるTwitter機能を搭載。
また各駅に設置したカウントダウンボードと連携し、西郷どーんの縦断の様子をモニタリングした。
日本初の巨大ARが九州縦断をするキャンペーンとして、TV、雑誌、新聞など各メディアがトップ記事として取り上げられた。
またTwitterやブログなどで体験談が拡散。九州限定アプリにも関わらずダウンロード数は12,000を超え、関連ツイートは15,000件以上、実際の目撃写真などは1,000枚を超えた。
ソーシャルメディア上での広がりが顕著に見られ、 新幹線の試乗会は予定を大幅に超える応募数、開業日の新幹線乗車券は予約開始からわずか15秒で完売となった。