グッド・イフェクティブ / 審査員特別賞

作品名
INTELLIGENT PARKING CHAIR
広告主名
日産自動車株式会社
商品/サービス名
INTELLIGENT PARKING ASSIST
広告会社
株式会社TBWA\HAKUHODO
制作会社
株式会社BIRDMAN / TYOプロダクションズ2
STAFF
シニアクリエイティブディレクター:細田 高広(TBWA\HAKUHODO)
アートディレクター:増田 貴哉(TBWA\HAKUHODO)
プランナー:梅田 哲矢(TBWA\HAKUHODO)
インタラクティブプランナー:栗林 和明(TBWA\HAKUHODO)
インタラクティブプロデューサー:上藤 和興(TBWA\HAKUHODO)、牛山 祥吾(TBWA\HAKUHODO)
PRプランナー:小林 秀行(TBWA\HAKUHODO)
エージェンシープロデューサー:深津 広孝(TBWA\HAKUHODO)、大谷 薫(TBWA\HAKUHODO)
アカウントディレクター:岡安 由樹(TBWA\HAKUHODO)、岡本 哲宗(TBWA\HAKUHODO)
アカウントスーパーバイザー:藤井 拓真(TBWA\HAKUHODO)
アカウントエグゼクティブ:伊藤 健太郎(TBWA\HAKUHODO)、中須 茉莉(TBWA\HAKUHODO)
プロデューサー:浜谷 英輝(TYO)、島田 研一(TYO)
ディレクター:後藤 雅人(TYO)
ディレクター(メイキングムービー):井上 潤一(TYO)
カメラマン:翁長 周平(フリー)
プロダクションマネージャー:小川 彩子、村山 大介(TYO)クリエイティブディレクター(デバイス):築地 ROY 良(BIRDMAN)テクニカルディレクター:コバヤシタケル(BIRDMAN)
デバイスエンジニア:梶原 洋平(BIRDMAN)、齋藤 匠(BIRDMAN)
ディレクター:伊藤 拓郎(BIRDMAN)
プロジェクトマネージャー:稲田 茜(BIRDMAN)
PRスタッフ:ザバヴァ アレクサンドル(Kartz)、小泉 香緒理(Kartz)

概要

Mission

自動パーキングにおける日産の技術力をアピールすること。

Execution

日産の自動パーキング技術を搭載し、自動で所定の位置に戻るオフィスチェア「INTELLIGENT PARKING CHAIR」を開発。

Results

ムービー総再生回数は2600万回を超え、世界的な話題となり、「自動パーキング技術といえば、日産」というイメージをつくりだした。

元の位置に自動で“駐車”するオフィスチェアで、自動パーキング技術をアピール

自動車産業では、自動運転技術の競争が激化している。日産自動車としては、既に実用化に成功している自動パーキング技術で圧倒的な存在感をアピールする必要があった。そこで、企画されたのが「INTELLIGENT PARKING CHAIR」である。
「INTELLIGENT PARKING CHAIR」は、日産自動車の自動パーキング技術を搭載したオフィスチェア。 手を叩くだけで、散らかった状態から、自動的に所定の位置に戻る機能を持つ。ユーザーが、生活シーンでイメージしやすいオフィスチェアをモデルとして、わかりやすく日産自動車の自動パーキング技術をプレゼンテーションした。これによって、あまり自動車に関心が高くない層にまで、日産自動車の技術力が伝わることとなった。
その結果、「INTELLIGENT PARKING CHAIR」のムービー再生回数は2,600万回以上、1000以上の記事で紹介され、30億円以上の露出効果を生み出した。このプロダクトを通じて、「自動パーキング技術といえば、日産」というイメージをつくりだすことに成功した。


特別賞審査員コメント

  • 伊藤直樹
    これは、秀逸な「見立て」。インテリジェント・パーキング・アシストという日産の技術を、企業の会議室などの椅子の整理整頓に例えた。英語でいうところのメタファーってやつですよね。言ってみれば、ベースステーションに帰るルンバの上に椅子を載せたようなモノなのだけれど、人が手を叩いたら一斉に定位置に戻る様は、まるで椅子がペットのように人間にやや従属的な存在として、とても愛くるしく見える。それをみんな面白がって、世界中でバズっていたように思います。素晴らしいと思います。
  • ジョン・メリーフィールド
    素晴らしいアイディアに出会ったときは、「自分もこれが欲しい」と思うものです。審査会場を後にした時、「このクールな12脚の椅子をGoogleの会議室に導入するには、どうしたら良いか」と考え始めていました。
  • 田中里沙
    審査員特別賞に輝いた「INTELLIGENT PARKING CHAIR」は、広告界のみならず、世の中に楽しい驚きをもたらした企画です。商品そのものがPR素養を備えているとともに、自動運転、自動駐車に先進的に取り組む日産の姿勢が伝わり、ブランド価値を高める事にも成功しています。
  • 橋田和明
    こんな椅子がオフィスにあったらいいな、と思わせる力。やってみたいな、と思わせる力。そこがシンプルに強かった。特に、手を叩くのがきっかけになっているところが、素晴らしい。人間の最も簡単な行動の一つをスイッチにしていることは、テクノロジーを全ての人に享受させるヒントにもなると思う。
  • 坊垣佳奈
    「INTELLIGENT PARKING CHAIR」は、純粋にもっと見たいと思わせる作品であり、作品としてのエンターテイメント性と伝える側の意図がしっかりとかみあった素晴らしい作品であると思います。どの審査項目においても敵が強くなかなかそこでの評価は難しいものがありましたが、PARKING CHAIRそのもののプロダクトとしての精度の高さと、それを技術力の表現に用いた点など、総合的に高い評価をすべき作品だと思います。ただ、これだけユーザーを引きつけているのはPARKING CHAIRそのものの魅力であり、せっかくであればこのPARKING CHAIRをクラウドファンディングで製品化してはと思いました(笑)